阿 品 ア カ デ ミ ー   

 

 

 

 

        会     報

 

 

 

 

          VOL.  7

       (平成199~平成208月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         平成2091

 

 

 

 

 

     阿品アカデミー 会報  VOL.7

 

           目   次

 

  御挨拶   会長  竹下虎之助     

 

1. 平成19年度  学習記録       

 

2.    平成19年度 講師一覧        11

 

3.    会員の単位取得状況         11

 

4.    平成19年度卒業証書授与者      12

 

5.    会計報告              12

 

6.    あとがき              13

 

 附) 阿品アカデミー会則(平成1491日改正)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           御 挨 拶 

                  会長 竹下虎之助

 昨年9月この会議に出席後、脳梗塞に倒れ、県立病院に約半年入院していました。言語障害と、厳しい食事制限がまだ残っています。

 このところ政治、経済、外交、地方自治、そしてまた、国民の最も注視しています各社会保障がどうなるか、政変がらみの動きがにぎやかです。

 日本の総人口のピークは平成四年の十二月、12783万人でした。 これからは坂を転がるように減ってゆきます。

また、よく言われるように少子高齢化がますます進みます。

そのうえ、地方から首都圏へ人口流出が進んでいます。

高度成長経済期に次ぎ、バブル経済期と並ぶ流出ぶりで、戦後三番目の「波」となっています。

第三の波の特徴は少子高齢化の進行で「地域崩壊」が懸念されています。 最近の新聞雑誌から人口のうねりを中心とした現象をあげますと

(1)    私大(短大を含む)の淘汰が本格化してきた。

大学入学人口が減ってきて、半数近く(47%)の私大が定員割れとなってきた。特に、中・四国、九州、北陸の定員600人未満の大学はそうである。

(2)    日本の自動車の保有、生産、販売数が減ってきた。

全国47都道府県のうち。19都道府県はそうである。

文明国では日本だけである。

これからのリーディング産業は何になるか。携帯電話市場の売れ行き不振もそうであり、今年は対前年比2割減となっている。

(3)    百貨店、スーパー、コンビニなどの小売業(流通)は

百貨店四強時代となったごとく、右肩上がりで売り上げや利益が増えることは望めないのではないか、文字通り

弱肉強食競争の真っ只中に入るであろう。

(4)    もうひとつ、地方自治体間の競争が起きる可能性が強い。

道州制と言われるものも、その一つである。

その前に、地方自治体の動きがある。中央依存ではなく、

独自の主張をしたいということである。 とかく、財政

           −1−

が悪いので、というのが地方のクセであったが、グチを言っても始まらない。住民のためになにを優先してやるかが問われている。

(5)    地方自治体の仕事のやりようによって、また、首長の政治的意思決定によって、他の自治体とは一味違う特色を出していこうというところが増えてきた。

文部科学省実施の小中学生の実力テストでの一位は小学校では秋田県、中学校では福岡県であった。また、都道府県別で見ると、県民の長寿の一位は男性は長野県、女性は沖縄県である。これなどいろいろの原因なり努力があっての長年の努力の結果に違いない。できれば参考にしたいものである。人口が多く、財政力が豊かな県が良いとはいえぬ。

県・市民のため、一つの指標でも良い。 日本一だと胸を張って言えるものが欲しい。

これからの「地方」は、あれもこれもではなく、こうだと言えるものが幾つあるかなどが問われてくるのではないか。人口が減れば特にそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             −2−

1.    19年度 学習記録

 

   講演会

 

   食の知っ得講座

 

   天文学講座

 

   生活科学講座

    ガラスのお話

    橋の話

    布と繊維の話あれこれ

    瀬戸内海の水産

 

   文化講座

    宮島学事始

    日本文化の源流

    中国古典を読む会

 

   自然講座

    自然災害と県民の今後

    河川や海岸での災害から学ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               −3−

講演会

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H19. 9. 3

中国の社会保障と格差

中国の社会保障制度の現状と問題点。総人口の70%を占める農民には適応外であり、都市部国民と農村部国民との格差の拡大の一因ともなっている。

竹下虎之助会長

 30

 

食の知っ得講座

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H20. 1.26

「よくわかる食品安全」

食の安全の第一義は量、質の確保

食品の安全とは食によって健康を害さないことである。

日本の食糧自給率は39%まで落ち込んでおり、対策が急がれる。

山崎敏瑞氏(中国四国農政局広島農政事務所

消費・安全部)

24

H20. 2.23

「よくわかる農薬に関する安全性の確保」 農薬は農産物の安定生産には欠かせないものであり、使い方さえ間違わなければ、危険なものではない。

郷原伸吉氏

(同上)

28

H20. 3.22

「よくわかる食品のトレーサビリティ」

牛肉のBSE問題に端を発したが、現在では牛肉は全て、他の食品についても広がっている。

遺伝子組み換え食品について。

田中庸一氏

(同上)

19

H20. 4.26

「よくわかる食品の表示」

JASに定められた食品の表示体系と内容の解説。

山崎幸二氏

(同上)

23

H20. 5.24

「気をつけていますか 毎日の食事」 バランスの良い食事を取る為の指針が日本食生活協会から提案されている。

松本寛子氏

(同上)

16

 

             ―4−

天文学講座

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H19.11.26

「地球外生命はいるか」

太陽は普通の恒星であり、地球は衛星として普通である。これからは地球外生命は存在すると言えるが、生命が自然界から生まれ出る確率は多くの条件がクリアーされねばならず、その確率からすれば、知的生命体が現在存在しているという確率は限りなく0に近い。

佐藤 健氏

元広島市こども文化科学館職員、東亜天文学会評議員

 17

H20  1.19

「UFOは存在するか」

1950年代には多くのUFO目撃情報が寄せられた。殆どはでっち上げであったが、科学的に説明できない例も報告されており、現在もその探索は続いている。

同上

 21

H20. 3.29

「土星観測と冬から春への星座」

残念ながら、当日は終始曇り、星は全く観測できず、講師による土星の解説、望遠鏡の種類と特性などの講義を聴き、家庭用プラネタリュームでの星座の解説を聞いた。

同上

 73

H20. 5.10

「天体衝突」

地球の歴史上天体衝突は何度も起きている。 隕石と呼べるような小さな物体はともかく、6500万年前に恐竜を絶滅させた規模の天体が衝突すれば、人類も絶滅する。

現在も観測は続いており、その対策も考えられている。

同上

 16

H20. 8. 2

「夏の夜空を楽しむ」

望遠鏡5台による木星の観測と夏の星座観測

同上

51

 

             ―5−

 生活科学講座 「ガラスのお話」、「橋の話」、

「布と繊維の話あれこれ」

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H19.10.22

「ガラスのお話」 第1

ガラス事始 ガラスの歴史は古く、エジプト、メソポタミヤといわれているが、はっきりとはしない。その後、各地で発達し、吹きガラス法が発明されて飛躍的に発達した

河合希代美氏(ガラスの里学芸員)

13

H19.12. 1

「ガラスのお話」第2

ビーズの話

ビーズの歴史、世界各地での使われ方、現在の技術の紹介

同上

16

H20. 6. 19

「ガラスのお話」 第3

ガラスの里での現地実習

同上

24

H20.12.10

「橋の話」 その4

今年、世界のあちらこちらで供用中の橋や、建設途中の橋が崩落した。その原因を探るとともに、歴史上発生した橋梁崩落事故とその原因解明から得られた技術の進歩

田辺粛郎氏

(技術士

建設部門)

17

H20. 2.16

「布と繊維の話あれこれ」第1

中国などの攻勢により、日本の繊維工業は年々その生産高を落としているが、その中で、各種新機能をもたせた繊維を生み出している。例えば、汗が出ても蒸れない繊維とか保温効果の高い繊維とかが開発されてきた。

節家孝志氏

元三菱レイヨン勤務

現 広島県立総合技術研究所所長

16

H20. 4.19

 

「布と繊維の話あれこれ」第2

天然素材の特性を人工的に作り出した繊維や、モルフォ蝶がもつ独特の輝きを光学的なアプローチから作り出した繊維などについて

同上

16

             ―6−

 

生活科学講座  「瀬戸内海の水産」

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H20. 6. 28

 第1回「マガキの生産と環境」

マガキの生産量は世界的に見れば中国が最大である。日本では広島県が全国の約50%をしめる。

養殖は江戸時代には始まっていたが、その後の研究によって、現在の採苗、抑制、本垂下、育成、収穫の技術が出来上がった。

石岡宏子氏

(元独立行政法人 水産総合研究センター 中央水産研究所部長)

16

H20. 7.12

第2回 「サワラ資源の回復」

かつては瀬戸内海の代表的な魚であったサワラであるが、最盛期に6500tあった漁獲量が1200tまで減少した。原因は水質悪化による環境悪化と水温上昇と考えられる。これにより餌となるイワシも減っており、資源回復にむけた取り組みが鋭意行われている。

 

永井達樹氏

(独立行政法人 水産総合研究センター

瀬戸内海区水産研究所

資源管理研究室長

9名

H20. 8. 9

3回 「瀬戸内海の漁の移り変わり、及びトラフグのあれこれ」

トラフグとはカラスと呼ばれる種ともっと狭い意味でのトラフグ種があり、ともに近年漁獲量が激減している。海水の温度変化など自然要因と、過大な漁獲が原因。

1960年頃まではマダイの海と呼ばれていたがイワシの海から今や

クラゲの海になってしまった。

瀬戸内海各地で行われていた漁法の紹介、アビ漁、ボラ漁、縛網、

吾智網、打瀬網漁法など。

同上

 12

 

               −7−

文化講座   「宮島学事始」

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H19.9.15

「宮島の今」

現在の宮島の住民の職業別人口、島の外から働きにきている人たち、逆に島の外へ通学、通勤している人々などの数を分析することによって、現在の宮島をどのような人が支えているのか。また、各種のボランティアがどのように宮島を盛り上げているのかの解説

岡崎 環氏(廿日市市 教育部 文化課 課長)

22

H19.10.20

「宮島の自然 その3 植物」

本州からの距離は近いにもかかわらず、独特の植生を持つ宮島を、現地を歩きながら解説し、その原因を考えた。

渡辺増冨氏

(元、皆実,国泰寺、廿日市高等学校教諭)

27

H!9.11.25

「まとめ」

これまでの宮島学講座のまとめ

将来に向けて何をするべきかの指針。

岡崎 環氏(廿日市市 教育部 文化課 課長)

17

H19.12.15

「第2回 宮島検定」

2回宮島検定の出題の意図と解答。それぞれの出題に対する解説。

また、長期にわたった講座のテキストをまとめた「宮島学事始」として製本して関係者に配布

同上

22

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                ―8−

文化講座  「日本文化の源流」

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H19. 9. 8

「孔孟の教え」

孔子に始まり、孟子が完成させた孔孟の教えの真髄は「仁」の心を持って為政すべしということである。「仁」とは愛である。

山根三芳氏(高知大学  名誉教授)

27

H19.10.10

「老荘の教え」孔孟のいう儒教的な考え方だけでは実社会においては齟齬をきたす。そこへ「道」という考え方を入れた。

同上

28

H19.11.18

「遊楽の教え」人生最高の楽とはなにか。学ぶ楽しみにすぐるものはない。

同上

17

 

文化講座「中国古典を読む会」(阿品台公民館クラブ活動として運営)

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H20.3.15

「論語」 4月以後の講座の進め方について。

山根三芳氏(高知大学 名誉教授)

 16

H20.4. 5

「論語」1 論語の成り立ち、全体構成、孔子の生きた時代

同上

 28

H20.4.19

「論語」2  学而編 その1

同上

 32

H20.5.17

「論語」3  学而編 その2

同上

 28

H20.6. 7

「論語」4  学而編 その3

同上

 24

H20.6.21

「論語」5  学而編 その4

同上

 20

H20.7. 5

「論語」6  学而編 その5

同上

 25

H20.7.19

「論語」7  学而編 その6

同上

 20

H20.8. 2

「論語」8  学而編 その7

同上

 19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                −9−

自然講座 「自然災害と県民の今後」、 「河川や海岸での災害に学ぶ」

年 月 日

     内       容

 講  師

出席者

H20. 1.26

「自然災害と県民の今後」第1

地震、集中豪雨、台風による自然災害、特に土砂崩壊の災害事例と対策例

多賀谷宏氏(技術士

建設部門)

16

H20. 2.16

「自然災害と県民の今後」第2

災害発生のメカニズム。

土砂が崩壊に至る条件と現象の解説。阿品台は比較的災害には強いが、気になる箇所も散見される。

同上

15

H20. 3.22

「自然災害と県民の今後」第3回

広島県は全国でも土砂災害危険箇所が最も多い県であるが、予算の関係から十分な対策はとれていないばかりか、一旦発生した後の復旧工事も遅れがちである。

同上

15

H20. 6.14

「河川や海岸での災害から学ぶ」

1回 防災面から見た日本の河川と海岸の現況

日本の河川は急流河川が多く、比較的狭い区域の豪雨が災害になることが多い。国土として平野が少ないことから。昔から海岸の埋め立て、干拓による土地利用が各地で行われてきている。

前原薫二氏

(技術士

建設部門、

復建調査設計葛ホ務)

 17

H20. 7.26

2回 雨、台風、高潮、津波、海面上昇の基礎知識

雨の原因となる低気圧とはなにか

台風の原因、風の吹き方、被害の

歴史。コリオリの力とは。

同上

 22

H20. 8.30

3回 津波、海面上昇の基礎知識

同上

  

 

             −10−

2.    平成19年度講師一覧

  今年度に講師をお引き受けいただいた方々は次の15名様でした。

 篤く御礼申し上げます。

 

 中国四国農政局 広島農政事務所  「食の知っ得講座」

  山崎敏瑞様

  郷原伸吉様

  田中庸一様

  山崎幸二様

  松本寛子様

 独立行政法人 水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所

         「水産講座」

石岡宏子様  

  永井達樹様

 佐藤 健様   「天文学講座」

 河合希代美様  「ガラスのお話」

 田辺粛郎様   「橋の話」

 節家孝志様   「布と繊維の話あれこれ」

 岡崎 環様   「宮島学事始」

 山根三芳様   「日本文化の源流」 「中国古典を読む」

 多賀谷宏様   「自然災害と県民の今後」

 前原薫二氏   「河川や海岸での災害から学ぶ」 

 

3.    会員の単位取得状況(平成2089日現在)

 0単位           1

 1~10  単位  27名

 11~20単位  16名

 21~30単位  17名

 31~40単位   9名

 41~49単位   6名

  50単位以上  10名

     計  86

 

 

              −11−

4.    平成19年度卒業証書授与者

橋爪 靖明(阿品台1丁目) 3回目

橋本 金平(阿品台2丁目) 2回目

長田 六甫(阿品台2丁目) 2回目

塚野 節子(阿品台2丁目)

高木 カズヒラ(阿品台3丁目) 3回目

西池 俊昭  (阿品台3丁目)

西原 嘉文  (阿品台丁目) 3回目

節家 千津子(阿品台北)

林 俊治   (佐方) 

 

 

5.会計報告 平成2081日現在

  収入

   前年度繰越金  87,573

講座会費     3,900

雑収入      1,639

   利息        118   

    収入合計   93,230

 

  支出

   会報印刷費   20,000

   用紙       6,481

   印刷代      4,055

   研修室使用料   2,090  

    支出合計   32,626

 

  次年度繰越金   60,604

 

 

 

 

 

 

 

             −1

あとがき

 

 新学年を9月スタートとした阿品アカデミーの宿命で今年も灼熱のなかでの会報づくりとなりました。とりわけ温暖化の影響かこの暑さは格別なもののように感じられます。先頃の洞爺湖サミットに触発された訳ではないでしょうが、地球から発せられる警鐘は一段と熱をおびてきているようです。

アカデミーでも防災、水産、食などの講座で安全、安心などのテーマで温暖化による環境問題が熱っぽく語られているところです。

心強いことに、会員学生の皆さんの学びへの熱意は衰えることを知らないとばかり、この暑さを凌ぐほどで、今年度も高水準の単位取得を示して私たち事務局のスタッフをもっと頑張れとばかりに励ましてくれています。

特段に諸先輩会員の知識欲はすさまじく、圧倒される思いで敬服いたしているところです。ただ、我が阿品も高齢化の反映でしょうか、新たに入学してくる低(?)学年の学生会員数が少なく、寂しい思いがしています。この紙面をお借りして会員の皆さんにお願いです、阿品アカデミーに後輩を勧誘して下さい。

事務局でも、天文学講座に意欲的に子供たちを呼び込んで将来の会員獲得の努力はしているつもりですが、彼らのお父さん、お母さん世代に是非入学して頂きたく、また事務局にも積極的に参画して欲しくお願いいたします。

嬉しいことに今年度は文化講座の「中国古典を読む会」が阿品台公民館クラブ活動として発展的に再編され、総員40名近い

クラブとして誕生しました。また7号となった今回の会報にもお元気になられた竹下会長さんから励ましのメッセージを寄せて戴き感激いたしました。

残暑はしばらく続きそうですが、会員の皆さんと新学年もこの熱さに負けず、持ち前の若さで元気にスタートいたしましょう。

 

 

 

 

 

              −13−

          阿品アカデミ-会則

                                     制定平成1371

                                     改正平成1491

1  本会の名称

 本会は 「阿品アカデミ- と称する

2  本会の目的

 いま、放送大学を始めとして、各種通信教育、大学の公開講座、社会人入試等生涯学習 に対する関心が高まっている。

 これは、自分の能力を更に高め、より充実した生涯を送りたいという気持ちの顕れであ

 そこで、一般市民で構成するボランティア組織が中心となって、阿品に居住する住民が 身近で気軽に参加でき、知的要求を満たすべき学習の場を提供し、併せて住民相互の

 コミュニティ- を高め、より楽しく、住みよいまちづくりの一環とすることを目的とする。

 阿品とは、当面阿品台公民館管内とする。

3  推進母体

 本会を運営する推進母体として「阿品アカデミ-事務局」を置く。

4  会長

 初代会長は 竹下虎之助氏とする。

5  会員

 阿品地区に居住している住民で、当会の趣旨に賛同し、登録した者を会員とする。

 会員は講師、学生、事務局員で構成する。

 1) 講師は自薦、他薦を含めた各種情報により事務局で把握し、依頼する。

  講義内容、時期等は講師と事務局、学生の間で調整して決定する

 2) 講義を聴講する者を学生と呼ぶ。

  但し、講義の聴講は会員外も可とする。

 3) 事務局員は会員の内、有志若干名がこれに当たり「阿品アカデミ-」を運営する。

  講師は必要に応じて地域外の専門家を招聘することも可とする。

  学生についても当地域外の住民の参加も可とする。

6  課程の構成

  課程は一般教養科と専攻科の2種類とする。

  一般教養科

   一般教養科の講義は、各講師の得意分野についての講演会形式とする。

  専攻科(講座)

   特定の課題についての継続的な研究会とし、講師は都度適任者に依頼する。

   継続期間は講義の内容、講師の都合、学生の要望により講座毎に決定する。

   研究会の実施方法は講師と学生の協議によって決定し、その活動は講座毎の自主管   理とする。

   又、可能な範囲で学生が自主研究を行い、そのレポートにより研究会を実施する。

   課程の内容については

   反社会的なもの・特定の宗教の教義を広め、信者を養成しようとするもの・

   特定の政治団体、政治家の主義を推進し、支持し、あるいはこれに反対するもの・   特定の個人、公職者、企業等への支持、反対を唱えるもの・営利目的のもの等本会   の趣旨に反するものは取り扱わない。

  これらは事前に事務局で調整するものとする。

7  講義

  1講義は2時間を標準とする。

  1講義の構成は講演とそれに続く質疑応答、討論、意見交換とする。

  実習を伴うもの、野外活動を要するものは、講師と学生の協議により決定する。

  専攻科については、講義の最後に事務局主導で行うアンケ-ト調査により、以後の

                  1/3

具体的な運営要領を希望学生と協議し決定する。

  講義開催日、時間は講義内容、講師の都合等を勘案して設定する。

  会場の都合や、講師の都合によりやむなく直近になって休講する場合は代講、延期等  の措置及びその広報は事務局が行う。

8  単位

   各講義への参加によって単位を取得するものとする。

   また、日赤看護大学の公開講座、文化部主催の講演会等、事務局が認定した催し物に参加

                1/2

 

した場合も当会の単位として認定する。

 

  

  講義の種類

  単位数

 単位取得の条件

    管理方法

 

 一般教養科目

 

 

 専攻科目

 

 

 

 看護大学公開講座

 

 

 

 文化部講演会

 1講義につ

 1単位

 1講義につ

 1単位

 5単位

 

参加1回に

 つき1単位

 

 参加1回に

 つき1単位

  講演会参加

 

  研究会出席

 

レポート提出

 

 公開講座への参加

 

 

 

  講演会参加

  出席者名簿による。

   

出席者名簿による

 

講師からの申請によ

 

  自己申請による

 

 

 

  出席者名簿による

  レポートの単位数については、その内容により講師が認定する。

 

   各学生毎の取得単位数は事務局で集計し、各年度末に各人に通知する。

   累計50単位取得した学生には年度末に卒業証書を発行する。

   卒業した学生の再入学も可とする。

9  年度

   平成1391日から平成14831日までを初年度とし、以後91日か   ら新学年とする。 但し、入退会は随時とする。

10    教室

  教室は原則として阿品台公民館の研修室を利用する。

11    謝礼及び学費

  一般教養科の講義については講師謝礼は無料とする。 一般教養化,専攻科とも資料代等として参加学生から1回につき 100 円を学費として徴収する。

  実費が不足する場合は講座毎に清算する。

  徴収した学費の管理は事務局がこれにあたり、年度末には収支をとりまとめ、会員に報告する。 なお、学費は運営実績により見直すことがある。

12    会報

  年度末には年間の活動報告書を発行する。

  講演概要、各研究会レポ-トをここにまとめ、希望者に有料で配付する。

 

13  広報

  広報は「阿品台公民館だより」、および「阿品アカデミーニュース」によることを原則とする。

  「阿品アカデミーニュース」は各月初めに発行し、登録会員の自宅へ配布する。

  -ムペ-ジを立ち上げ、時期が熟せばインタ-ネット上での広報を第一とする。

 

14 会員の義務

  会員は、本会の趣旨を理解し、自己の研鑽に努めると共に、会の運営に誠意をもって  協力する。

 

15  退会

  1年間以上にわたって単位取得のない学生は退会したものとみなす。

  他の会員に迷惑をかける行為があった場合には、事務局員の総意により退会させるも  のとする。

 

付則 本会則は平成1371日より施行する。

   改定  平成1491

 

 

 

                  2/2